今年もありがとうございました!!
何と!!大晦日になってしまったんですねぇ。7月からこのコーナーを全く更新していないと言う不甲斐なさ。日々雑感と銘打っているわけですから何か感じたことを思うがままに書けば良いと思うのですが、なかなか筆が進まないものです。しかしながら何も考えていなかったのかというとそうでも無く、8月くらいからもう一艇船を購入したい計画が立ち上がり、寝ても覚めても船はないか~。船はねぇがぁ~。とナマハゲさながらに探しまくり、西にこんな船があると聞けば見に行き、東にあると聞けば飛行機に飛び乗って毎日ネットと睨めっこの日々を送っておりました。やっと予算とニーズに合った船が見つかり交渉に入ったのが10月。紆余曲折を経て何とか我が母港、勇払マリーナに進水と相成ったわけです。巡り逢わせは本当に不思議なもので、遠く遠州の海から長旅をして北海道のタマリスクのもとへとやってきたこの船に強い「縁」を感じています。今年乗船して下さった皆さん、いつもホームページを見て下さる皆さん、本当にありがとうございました。来年も良い釣りをご案内出来るよう頑張る決意です。どうかよいお年をお迎えください。
雨がもたらすもの
久しぶりの雑感になりました。おかげさまで5月以来天候も安定した日が続いてほぼ休みなく出航させて頂きました。
この何日かは雨が続くようでちょっと一休みといったところです。何とも芸がありませんが雨について少々。
今も降り続いている雨ですが、雨の印象は人それぞれ違うと思います。鬱陶しいと思う人や逆に雨好きな人もいますね。タマリスクはどちらかと言うと雨好きな方であります。何か雨が降ると乾燥しているより体に良いような気がするんです。
まず「恵みの雨」なんて良く聞きますが農家の人にとっては大切な水源であります。それから「雨将軍」そうです言わずと知れた織田信長公の事で、桶狭間の合戦はあまりにも有名ですね。篠突く雨を味方にして敵陣に迫り勝利を収めました。それから「雨宿り」さだまさしさんの歌じゃありませんよ、今日も時折激しくなる雨を避けてデパートの出口フードで迎えの車を待っている人たちが沢山いました。みんなスマホを見たり、友達としゃべったり、時には心細そうに外を見ている人も・・・。「名場面の雨」これも外せませんねえ、ノスタルジー感タップリの映画<男と女>の車を走らせているシーンは雨がとても良く似合っていました。<ショーシャンクの空>でも主人公が脱獄に成功した夜はやはり雨でした。さらに、ここまで来たら語らずにはいられないのは往年の名曲「雨に泣いてる」ではないでしょうか。故・柳ジョージさんの代表曲ですが、頬濡らすそぼ降る雨の優しさに・・・なんてカッコよすぎるじゃありませんか。そして忘れてはならないのが「イカは一雨ごとに大きくなる!!」そんな言葉が本当にあるかわかりませんが(笑)、これが一番大事です。この雨がもたらしてくれる福音は雨上がりの爽やかな空と夏イカの大漁でしょうか。
スーさん逝く
日本を代表する名俳優の三國連太郎さんの訃報を報道で知りました。
兼ねてより闘病されていたとの事でしたが、残念ながらご永眠なされたようです。報道によれば「戒名は要らない、散骨して誰にも知らせるな。三國連太郎のままで逝く。」と申し送っていたそうで、まさに最期まで伝説の映画人であったようです。数々の名作を世に送り出した三國さんですが、若かりし日には役作りの為に前歯を抜いて撮影に臨んだなど鬼気迫るエピソードもありますが、タマリスク個人的にはやはり、晩年の釣りバカ日誌シリーズのスーさんが好きであります。西田敏行さん扮する浜ちゃんとの掛け合いや、生活感の滲む人間模様など滋味溢れるスーさんの笑顔が忘れられません。心よりご冥福をお祈りいたします。
誰のせいでもない雨が♪
2年前の3月11日は言うまでもなく東日本大震災が東北の各地に大きな爪跡を残しました。今現在、死者は1万5880人、行方不明者2694人、そして避難者は31万人を超えています。
被災された方たちはもとより遠く離れたタマリスクにも3月11日は決定的な日となりました。一瞬のうちに大切な人の生命や生活のすべてを失った多くの方達には、お悔やみの言葉でさえ軽く感じられて、ありきたりの励ましの言葉などかける事すら憚られます。
さて表題の「誰のせいでもない雨が♪」は、ご存知の方も多いと思いますが中島みゆきさんの往年の名曲であります。
震災後1年程経った頃走らせていた車のラジオから懐かしく流れてきて、サビの部分の「♪早く月日すべての悲しみを癒せ♪」を聞くなり、被災者の方達の事が心をよぎりました。今この曲を聞きながらこのページを書いています。
ただ一日も早く、皆さんの心に安息が訪れる日を待ち望んでやみません。
ウソつきはどろぼうの始まり?
そう言われてみると…タマリスクはすでにどろぼうであります(笑)。
しかし、ウソをついた方が良い場合も世の中ありますね。
つい最近タマリスクがついたウソは、初心者が初乗船した時の…そう!!「ふ・な・よ・い」の時でした。酔ってしまった人は、初めての経験なのでこれが船酔いかどうかも良く分からないまま、体に起きた異変を訴え始めるわけです。この良く分かっていない辺りが攻めどころで、「船長何か、ムカムカするような…」タマリスクは最後まで言わせません!!
「それは船酔いじゃない、ただの寝不足だよ。すぐ良くなるから、みんなそうなんだよ。」「あーそうなんですか…。」「それよりもあまり下を見ないようにして、遠くを見た方が良いよ。」まさに船酔いであります。「船長、何か、吐き気がして…これって船酔いですか?」「いや違うよ!時々あるけど初めての人は、体がついてきてないと言うか。まあ、そういう時もあるよね、我慢しないでスッキリしちゃいなさい!ワハハ!でも船酔いじゃないからね。」どうみても完全に船酔いでありますが、決して初心者相手に認めてはなりません。認めてしまったが最後、キャビンでマグロになってしまって二度と船に乗ることはないでしょう。
きっぱりと「それは船酔いじゃない!!」と、ウソをつき続けるのが大事なのです。やっぱり、タマリスクはどろぼうのようです(笑)。
釣りは百薬の長?
ホントなんです(笑)。
例えば大の釣り好きタマリスクは、家人がインフルエンザにかかろうが、常連のお客さんが38.6度の熱を出しながらも釣りに来ようが、全く微動だにしないのであります。毎日、毎日、大物のソイやガヤそしてマスのダブル、トリプルなどを実際にこの目で見ているわけですから、何か特別な興奮物質が脳内から分泌されているのは間違いありません。
先述の38.6度のお客さんも朝から調子悪いの、寒いのと言いながら釣りをしていましたが、マスがコンスタントに釣れて、とうとうダブルで釣れるようになった辺りで青ざめていた顔が紅潮し、汗まで掻き始め、今度は暑くなったと言って上着を脱ぎ、猛然とバケを振り始めて遂に定量までしてしまったのです。ところで風邪は?と聞くと「あっ、何か治ったね!」。ホントの話であります。
船酔いもそうですね。酔ってしまうと釣りに集中できず、生あくびを繰り返したり、遠くの山を眺めるようになったら、もういけませんね。
しかし!そんな時に50アップのソイなんて釣り揚げてしまったら、まさに別人!!クーラーにちょこんと腰かけていたのがやおら立ち上がり、エサの付け替えや仕掛けの点検も怠らず、船長の「はい、入れて!」の合図を待たずに仕掛けを入れてしまうほど絶好調になってしまうものなのです。
結局、人は好きな事をしているのが一番なんですね。仕事も大事ですが、息抜きも大事なんですね。
厳寒の海に潜む魔物
何やらおどろおどろしい表題ですが、何も怖い話をしようと言うつもりはありません。早いもので気が付けば1月も末。この厳寒の海で釣れているサクラマスを求めて、まさに苫小牧沖は毎週大賑わいを見せています。
ところでこの釣りは、北海道の釣りの中でも難しい釣りに位置づけられています。10匹釣れば最高の釣果、なんて釣りは他にはヒラメやサケぐらいなものでしょう。マスの釣果を上げるために仕掛けやタックルバランスはもちろん、バケの泳がせ方やその日の体調やメンタル管理など皆さん試行錯誤しながらベストコンディションで臨んでいることと思いますが、実はこのコンディションを惑わす魔物が釣行日の海には沢山いるのです。例えば、他のメンバーはスタートから釣れ始めているのに自分だけ釣れなくて焦り出し、いつもと違う事をやらかしてしまい結局釣れなくなるという「魔物」。全員棚30mでやっているはずなのに「来た!90めーとる!!」といきなり叫びしかもダブルで釣り上げる、隣の釣り人という「魔物」。本当は釣れた棚で最後まで釣り続けることが大事なのはわかっているのに思わず仕掛けを底に下してしまうような良型のスケソウという「魔物」。他にも、「今下している途中で何だかマス掛かったってうちらの客さわいでるど~。何メートルだかわかんねえけどよう。」何という無責任な、海上無線という「魔物」。さらに、自分の船の成績を上げたくて、とにかく頑張って竿を振り続けろとハッパを掛け続け、巻き上げる途中でバラしようものなら冷たい視線を浴びせる、船長という「魔物」。
いやぁ~いろんな魔物がいますねぇ。どうやら平常心を乱す魔物は案外自分の中に潜んでいるのかも知れませんよ。
謹賀新年
明けましておめでとうございます。今年も楽しい釣りをご提供できるよう頑張る所存です・・・と、書き出したのは良いのですが実はタマリスク、事もあろうに除夜の鐘を聞かずに寝てしまい、目が覚めるとすっかり夜が明けていました。NHKの伊勢神宮の除夜の鐘を絶対に聞こうと思い、眠たいのを堪えながら11時15分ぐらいまでは頑張って起きていたように思うのですが、ちょっと油断したスキに気絶してしまったようです。このままでは煩悩を払いきれていない!と思い立ち、すかさずYOUTUBEで除夜の鐘を聞いたのですが、こんな手抜きで果たして煩悩は消えたのでしょうか?本当に皆さんに楽しい釣りを提供できるか?非常に心配です(笑)。ちなみに1月2日の釣りでちょっと思い立って「108mでやってみて!!」とお願いしたところ、釣れてきたのは痩せたスケソウ。このままスケソウを108匹釣って、「除夜のスケソウ!!」なんて面白いかな?と、チラッと考えましたが大人げないのでやめました。
少しばかりの煩悩があった方がきっと人生は楽しいのだと思うことにしました。どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。
納竿
12月30日、31日、つまり今日は悪天候のため釣りには出られなかったので、29日が納竿日となりました。釣りに見えられた6人グループの面々は「一応ソウハチ狙いだけど、釣れりゃ何でもいいんだぁ」と言っておられましたが、どうやら本心のようでスケソウが針数釣れても、ヤジを飛ばしあいながら、仲良く楽しまれていました。
この方たちのように、予約をいただく皆さんに狙いは何ですか?と聞くとやっぱり、「何でも良いよ!」とおっしゃる方が実に多いんですね。きっと魚だけじゃなく、船から見る景色や、乗り合わせた人達同士の楽しい一時や、釣果を分け合ったりする友人や家族の笑顔をも、一緒に釣って帰られるのではないでしょうか。
今年はタマリスクも、皆様のおかげで沢山の思い出を釣らせて頂いたように思います。
どうか新年も、皆さんにとって、
幸多き年となりますようお祈り申し上げます。
海の中でも雪が降る?
暑い夏もやっと終わったと思ったら、駆け足の秋が過ぎてあっと言う間に冬景色へ変わりましたね。タマリスクが住む苫小牧も、この時期にしては雪の日が多く、街の景観も白く覆われていつもより何だか綺麗に感じます。女性を褒める言葉に「色白は七難を隠す」なんてのがあったように思いますが、まさにそんな感じでしょうか。
12月に入っての苫小牧沖は、楽しみにしていたスケソウダラの岸寄りが始まりました。今年一番乗りのスケソウはもうすでにパンパンに抱卵していて、タラコがこぼれているのも多数見受けられます。スケソウ釣りは魚群探知機で群れを探すのですが、魚探の画面には、こぼれ出たタラコがまるで雪が舞っているように映るんですねえ。どうやら長い冬が始まるようです。
価値観の違い
良く耳にする言葉に価値観の違いと言うものがあります。タマリスクはほんの3年前までは超ヘビースモーカーでした。当時は喫煙がもたらす素晴らしさ、特に凪の良い朝一番に仕掛けを投入した後の一服などは、それはもう至福の時だと絶賛していたものです。しかし今はタバコを吸いませんのでタバコが持つもう一つの側面、健康への害や周囲への迷惑などが良く理解できるようになりました。タバコは一つの例ですが、物事には好き嫌いや賛否両論があると思います。そしてその根底にあるのはやはりそれぞれの価値観なのでしょうね。釣りに対しての姿勢も同じことが言えると思います。ルールがあるとすればそれは他者に迷惑をかけないという一点だけでありまして、釣った魚を食べるのか逃がすのか、とにかく沢山釣るのかあるいは釣果は少しでいいから釣りという時間を楽しむのか、それはその人の釣りに対する価値観なのですから、例え周囲とそのスタンスが違っていたとしても成立しているのです。
天網恢恢疎にして漏らさず
何やら仰々しい言葉ですが、タマリスクが学生の頃に国語を担当していた先生の口癖だったような記憶があります。どうやら、悪いことをしてその時は見つからずに何とか逃げおおせてもいつかは捕まってしまう。つまり、天の網目は粗く大きく見えても実は逃れられないようになっているとか何とか…え~と…、どうでしたか忘れてしまいましたね(笑)。
刺し網や定置網の近くで釣りをして良い結果に恵まれたりすると、ふと、かつてのかの先生が「天網恢恢疎にして漏らさず!」と事あるたびに連発していた姿を思い出して1人ニヤニヤしているのですが、全く意味が違うはずのになぜ連想してしまうのかが本当に不思議であります。
似たような事で大笑いしたケースですが、タマリスクの家人は「好事魔多し」という言葉を聞くと、なんと!ライオンを連想するというのですから驚きです。人の発想というものは正に千差万別の感があります。
釣果に差が出る訳
何人かで一日釣りをすると、やはり釣れる人釣れない人の差が出るものです。競い合っている訳でも無いのでしょうが、6人グループであれば必然的に1位から6位までが、当たり前の話ですが終了時間と同時に決定してしまうのです。
実は面白いのはここからで「何故釣れたか?」「何故釣れなかったのか?」を皆さん真剣に振り返り始めるのですが、不思議な事に仕掛けや竿、餌や誘い方などでは無く、「日々の精進の賜物」だとか、「昨日、母ちゃんの買い物に付き合ったからだ」とか、「会社をずる休みしたからバチが当たった」とか、「俺が帰りに運転していく事を神様は知っていたからだ」だとか、どんどん検証は進みとうとう最後には「最初に俺の真ガレイをタモ入れしようとしてわざと失敗しただろ?だからそのあと釣れなかったんだ!」などと、もうすでに言いがかりでありますが、今思い出しても吹き出さずにはいられない程面白い話でした。
それからしばらくしてテレビで某釣り番組を見ていたら、なんと同じように釣果の検証が始まり、最初はリーダーがうんたら、棚がどうだらと言っていたのが最後には「昨夜ひとりで旨いものを食べた」とか、「隠し持っていた焼酎を飲まれた」とか、結局タマリスクには釣果に差が出る訳がサッパリ分からないままでした。それではおあとがよろしいようで・・・・・・。
太公望の考える事
このところ、隣国との間で摩擦が起きている島々を巡る領土問題ですが、
とうとう暴動も起きてしまい、なかなか双方良い着地点が見つからないようですね。タマリスクは政治的なことは良くわかりませんが、早く解決される事を望みます。
これらの問題で東奔西走されている方々には非常に失礼な視点なんですが、報道などで見る限りでは、あの島々の周りはとても釣れそうなポイントが沢山あるように見えました。そこで勝手な提案なんですが、どちらの領土か?という所はこの際先送りにして、釣りであれば誰が何時行っても良い!!という事にすれば、とりあえず平和は維持できると考えるのですが・・・。太公望の考える事は所詮こんなところでしょうか?
地球温暖化って?
初めて地球温暖化という言葉を聞いたのは、今から15年前ぐらいだったと記憶していますが、当時は然したる実感も無いまま、ただただ釣りを楽しんでいたように思います。
あれから15年、しかし、というかやっぱりという感じで今年は文字通り、肌で地球温暖化を感じた夏になりました。海水温の上昇は、7月の中旬からイカの豊漁をもたらし、さらに苫小牧の秋サケの定置網には今日迄で約80トンものブリが(この数字は例年の4倍だそうです)、そしてマグロやイシダイも入っていると言うから驚きです。
そう遠くないうちにブリはもちろん、カンパチやマダイ釣りで出航する日が来るのかもしれませんね。白クマさんには申し訳ありませんが、少し楽しみなタマリスクであります。でも・・・やっぱり白クマさんに悪いから、この辺りで温暖化に歯止めがかかります様に。